シカ男の旅 ~情熱五大陸登山~

シカ男(Shikao)、2015年の夏から自転車で世界一周の山旅にでました。

【南米最高峰】登るよね〜 アコンカグア (Aconcagua) 6960m ソロ登山

アコンカグア(Aconcagua)

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photo by Wikipedia

アルゼンチン アコンカグア国立公園

北西面ルート(ノーマルルート)

・標高6960m あと少しで7000m峰だったのに惜しい!

・登山口標高3000mくらい

・時期によっては雪は無いらしいが一応雪山高所登山

・必要日数15日~20日用意するのがが望ましい

・登り10日 下り5日 山頂には滞在できる十分なスペースがあり天気が良ければゆっくり写真撮影ができる

・入山には許可が必要で、取得には約200km離れた「メンドサ」の町に行かなくてはならない

・入山料は日本円で7万円~10万円、時期によって変動する、何故かカード払いは受け付けておらず結構な金額にも関わらず現地の通貨かアメリカ$を用意する必要がある。又、国の認可を受けているムーラサービス(ベースキャンプまで約30km間の馬みたいな生き物による荷物運搬サービス)の会社を利用するとこれまた何故か入山料が割り引かれる。

・難易度 ★★★☆☆ (登山口から山頂までの距離が長い、標高が高いので日本からの登山の場合高度障害の対策が必要不可欠、登山道はトレースも明確で危険な難所もほぼなく体力勝負の登山になる)

・国立公園入り口でのチェックイン、途中のキャンプ通過のためにメディカルチェックが必須など事故を防ぐための管理が厳しく、当然不法登山者がいてもこのチェックポイントと、レンジャーによる抜き打ちチェックで見つかってしまうだろう。

 

今回のシカ男の登山口までのルート!

海~登山口 5日間

登山口〜山頂 6日間

下山 3日間

さぁ、今回は海から山頂までの全標高を体感するという謎のこだわりで、登山はチリの「ビニャ・デル・マール」という町からスタート!

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ひたすら自転車をこぐこと5日目

ようやくアコンカグア登山口に到着

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さて、登るぞ!

と思いきや入山許可と支払いが必要らしく、自転車を登山口近くの集落に置かせてもらい、一度最寄りの街(200km離れてる)メンドサまでヒッチハイクで移動!

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と〜っても色々あったが荷物運搬ムーラの手配と登山許可を取得!!

ムーラの会社はチョコラテという最安値を提示してくれた会社を使用し後に色々と後悔する事になる、代金は往復のサービスで200us$これは他のムーラ会社の半額に近い。

(しかし!アコンカグア登山の際は他の大手ムーラ会社、インカ、ランコー、などを使う事をお勧めします、心から。そして登山許可取得もと〜て〜もややこしいため各ムーラ会社で10$前後で代行サービスをしています、利用した方が吉!)

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さぁ、バス(250peso)で登山口に戻ってきた!

ペニテンテスというヘンテコな名前の地域に各ムーラ会社のオフィスがあるのでそこに運んで欲しい荷物を預ける、シカ男は自転車をこのオフィスに置かせてもらう、

さぁ今度こそ登山開始!

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登山口にあるレンジャーセンターで取得した登山許可を見せ、登山者専用のナンバー入りゴミ袋を受け取ります、このゴミ袋を帰りに提出しないと罰金の対象になります、ベースキャンプから上は排便も専用の袋に入れて管理!

とても良いシステムだと思います、そのためか山道にゴミはほとんど落ちていなかったなぁ

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アコンカグア国立公園のゲート

登山ルートは最もポピュラーな北西面ルート、本当は他の不人気なルートを登りたかったが他のルートは入山料が高くなるという意味不明なシステムのため断念

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初日はこんな感じの道を5時間程歩いてキャンプ1へ向かう

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岩が凄いぞ〜

そしてベースキャンプとなる「プラザ・デ・ムーラ 4300m」へはこんな感じの道

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ムーラも歩くような道なので平坦基調で難所はないが長い!

キャンプ1 からベースキャンプまでは約20kmの移動となる。f:id:taka-shikao:20190311023124j:image

ベースキャンプから先は一気に斜度が上がりムーラは進めないので荷物は全て自分で上げる、高度順化のため二回に分けて荷物を運ぶのがセオリーだがシカ男は他の山で順化が出来ていると信じて一度で上がった

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荷物は四日分の食料とキャンプ用具と山頂に向かうためのアイゼンやピッケルなど15kgほど

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そしてキャンプ2から歩く事6時間

キャンプ3となる「ニド・キャンプ地」に到着

絶景だ!
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アコンカグアは日によってはかなりの強風が吹く、テントが飛ばされないように石を積んで風邪を防いだ

 

キャンプ3から2時間程歩きアタックキャンプとなる「コレラ・キャンプ地 5950m」

この辺りまでくると大抵の奴は高度障害に苦しむ事になる

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シカ男は他の山々で順化が出来ていて平気、、、

と信じていたのにしっかりと高度障害が現れて、吐気と頭痛に悩まされたそうな

 

気持ちが悪くて堪らないので、高度順化のためにコーヒーとクッキーを持って標高にして約500mほど上にある廃屋「インディペンデンシア小屋」までピクニック

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はしゃいでいるが高度障害にやられ実はフラフラ
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そこで山頂から降りてきた陽気なペルー人登山者に会った、

彼らはこの日のために修行を重ねてきたらしく高度の影響はほとんど出ていないという、

真ん中の娘、6000m峰でズボンが寝巻き説!?

 

さて、そんなかんなで高い標高にやられながらも無事にアコンカグア登頂!

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アメリカ大陸にここより高い場所はないぞ〜!!

と叫んだとか叫んでいないとか

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好きな娘の名前「○○ちゃ〜ん」とついでに

叫んだとか叫んでいないとか

 

あとはテクテクテクテク長い道のりを下りましたとさ

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ありがとうアコンカグア

ありがとう山で出会ったみんな

ありがとう日本で暖かく見守ってくれている皆さん

 

私シカ男は次なる大地「アフリカ大陸」へ向けてこぎ出します!

目指すはアフリカ最高峰「キリマンジャロ」!!

 

まずはメンドサの街に戻りご褒美の焼肉食べ放題へ❤︎

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・シカ男 アコンカグア ギャラリー・

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山頂での一枚

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すれ違った登山隊 いい靴

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アタックキャンプで良く話したアメリカの夫婦

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三角の可愛いインディペンデンシア小屋

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壊れた小屋で遊ぶシカ男 標高約6300m

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これが馬でもロバでもない生き物UMAいやムーラ!力持ちだ

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今回用意した食料

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大活躍したSOTOのガソリンバーナー「MUKA」(ガスバーナーも予備で持っています)

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皆で楽しく踊って騒いだ

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キャンプ・ニド 約5300m

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岩がゴツゴツしている

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下山後に家に泊めてくれた馬飼いの家族




・糸冬・