【クライミング】スコーミッシュの名物岩壁『Chief』
大岩壁の一番長いルートは俺には無理だろう、そもそも1日じゃ完登できない。
これが街からも見えるスコーミッシュの名物岩Chiefだ!
今回は岩のフモトのキャップ場で知り合ったクライマー『ベン』と相談して、
大岩壁の手前の岩の中の6ピッチ 最高グレード5.9のルートを登った、ルート名がわからないので後で調べよう
ルートにもよるが、今回のルートにはボルトがあまり打っていないらしくナチュラルプロテクションで登る
カム、ナッツ、ビレイデバイスの確認をするベン
ちなみに彼のビレイデバイスは『ペツル・ルベルソ』だった
ロープもベンの物を使用、かなり使い込まれた60mのシングルロープ正確な太さは不明
ちなみにカナダでは60m.70mのロープが主流だ、50mのロープはほとんど売っていない、もう古いのかな?
1P目(ベンがリード)
ただでさえ苔生して滑る岩が、さらに雨で濡れて凶悪な事になっていた
「俺には簡単すぎるよ、ははは!」
と言っていたベン、ちょっと滑って危ない危ない
1P上がると結構高い
2Pのビレイポイントでパシャリ、
先日Mt'Robsonを登山中にクライミングヘルメットを落としたから自転車用で登る、クライミングヘルメットが欲しい!
2P目(ベンがリード)
ビレイポイントは割と足場良し
本来はピンチでも良し!ハンドジャムでも良し!のルートらしいが、濡れてい掴めないからハンドジャムで上がって行く
3P目(ベンがリード)
カナダの天気予報はダメ、この辺りから晴れ予報からの雨が降り出し、鬼の5.9となった、、。
多分このルートの核心部!このクラックを手掛かりに登って行く、足先もクラックにねじ込むがクラックから水が滲みスベルスベル、滑ったら落ちちゃうから必死
ビレイポイントからパシャリ
急なスラブ途中に現れるクラックにナッツをかましてのビレイ、
ボルトはスタート地点に1つあった以外見ていない
4P目(ベンがリード)
クラックに沿って登って行く、垂直に近い場所もあるがスタンスがかなり良くて難しくない、たまに雨で滑るから慎重に上がる
5P目(ベンがリード)
サービスステージ、もう斜度はなく妙に滑るスラブをクラックで登る
その後ユルユルスラブを上がり完登!
本来なら6Pのルートだけどベンは5Pで登った
ルート名はわからないから
『満腹ハンドジャム』と名付けよう、
不慣れなハンドジャムのせいで数日手がヒリヒリした。
下降
(あ、全部トップはベンぢゃないか!)
終了点と懸垂下降用のボルトは打ってあった、安心安心
これに命を預けます
「夕方からヨガデートの約束があんだよぉ!」と言ってスタコラ降りるベンにプププとなった
隣に大岩壁も見える、岩に張り付いているクライマーが1組岩壁にぶら下がってキャンプの準備をしていた、
よくあんな所で寝れたもんだら?
でもいつかはやってみたいと思ふ
絶壁をスルスル降りる
落ちる?
降りる!
懸垂下降すること5回、ようやく地面だ
懸垂下降終了地点
グレードは5.9と難しくないが、慣れないナチュラルプロテクションと雨によってかなり充実したクライミングになった、
ありがとうベン!
彼が道具を持っていたから登れたのだ!
ちなみにベンはオーストラリア人、ワーキングホリデーでカナダに来て、
ここスコーミッシュに仕事を見つけクライミングに明け暮れながらキャンプ場の駐車場でこっそり車上生活をしている猛者だった。
・糸冬・